死にたい気持ち、生きる意味について考察

希死念慮持ち。内容は個人的思想です。気持ちに余裕がある時に更新します。

読書ログ『どんな時も、人生に”YES”と言う』

人生を肯定的に捉える、という人生哲学の採用メリットについて説かれた本。人生には「想像価値」「体験価値」「態度価値」の3つの価値があり、それらを通じてどのように人生に対して向き合えば人生それ自体を肯定的に捉え意味を見いだせるか説明している。
個人的には少し押しつけがましさを感じなくはなかった。「人生を肯定的に捉える」ではなく「肯定的に捉えようとする」のスタンスで書かれていたらもう少し印象が違ったかもしれない。私自身は「備えられた道にできるだけ応えよう」という考えによる努力と「私がこれほどまでに苦しむことを望まれるだろうか」という諦めの基準線を採用しているが、そのこととほぼ同じ文脈を見いだせた。
本筋から外れるが特に印象的だった項は、日本社会の住民がすべからく何かの奴隷となっている、という言及であった。会社、家庭、親などの奴隷となり自分を確立できていない大半の人々をプレパーソナル、自己を確立しそこから他者への貢献を考えるトランスパーソナルという分類は優れたものだと感じた。プレパーソナルに陥らないためには、自分の思いに自覚的であることと自尊心を保つことが肝要であると考える。